長期予報ではメリーランド大学ボルチモア校(UMB)の小さな気象観測所が予測しており、この都市の気象データがさらに身近なものとなる。
UMBのサステナビリティオフィスは、オペレーションズ・アンド・メンテナンス(O&M)と協力し、11月に健康科学研究施設III(HSRF III)6階の緑化屋上に小型気象観測所を設置しました。この気象観測所は、気温、湿度、日射量、紫外線、風向、風速などのデータポイントを測定します。
サステナビリティ・オフィスがキャンパス気象観測所の設置を初めて検討したのは、ボルチモアにおける樹冠分布の不平等性を強調した「樹木平等」ストーリーマップを作成した後のことでした。この不平等性は都市ヒートアイランド現象を引き起こし、樹木が少ない地域はより多くの熱を吸収するため、日陰の多い地域よりも体感温度がはるかに高くなるのです。
特定の都市の天気予報を検索すると、表示されるデータは通常、最寄りの空港の気象観測所の測定値です。ボルチモアの場合、これらの測定値はボルチモア・ワシントン国際空港(BWI)サーグッド・マーシャル空港で取得されており、UMBのキャンパスから約10マイル(約16キロメートル)離れています。キャンパス内に気象観測所を設置することで、UMBはより局所的な気温データを取得できるようになり、ダウンタウンキャンパスにおける都市ヒートアイランド現象の影響を明らかにするのに役立ちます。
気象観測所から得られるデータは、UMB内の他の部署、例えば緊急事態管理局(OEM)や環境サービス局(EVS)の異常気象への対応にも役立ちます。カメラはUMBキャンパス内の気象状況をリアルタイムで提供し、UMB警察と公安の監視活動のための新たな視点を提供します。
「UMBの職員は以前から気象観測所の設置を検討していましたが、この夢を実現できたことを嬉しく思います」と、サステナビリティ・オフィスのシニアスペシャリスト、アンジェラ・オーバー氏は語ります。「これらのデータは、私たちのオフィスだけでなく、緊急管理、環境サービス、運用・保守、公衆衛生・労働衛生、公衆安全など、キャンパス内の様々なグループにも役立つでしょう。収集したデータを近隣の観測所のデータと比較するのも興味深いでしょう。大学敷地内の微気候を比較するために、キャンパス内に2つ目の観測所を設置することが期待されます。」
投稿日時: 2024年8月21日