UMBのサステナビリティオフィスは、オペレーションズ・アンド・メンテナンス(O&M)と提携し、健康科学研究施設III(HSRF III)6階の緑化屋根に小型気象観測所を設置しました。この気象観測所は、気温、湿度、日射量、紫外線量、風向、風速などのパラメータを測定します。
サステナビリティ・オフィスがキャンパス内気象観測所の設置というアイデアを初めて検討したのは、「樹木公平性歴史地図」を作成した後のことでした。この地図は、ボルチモアにおける樹冠分布の不平等を浮き彫りにしました。この不平等は都市ヒートアイランド現象を引き起こし、樹木の少ない地域は多くの熱を吸収するため、樹木の多い地域よりも暑く見えるという現象を引き起こします。
特定の都市の天気を検索すると、通常、最寄りの空港の気象観測所のデータが表示されます。ボルチモアの場合、これらのデータはボルチモア・ワシントン国際空港(BWI)サーグッド・マーシャル空港で取得されたもので、UMBキャンパスから約10マイル(約16キロメートル)離れています。キャンパス内に気象観測所を設置することで、UMBはより多くの地域的な気温データを取得し、都市ヒートアイランド現象がダウンタウンキャンパスに与える影響を明らかにすることができます。
気象観測所からのデータは、UMB内の他の部署、例えば緊急事態管理局(OEM)や環境サービス局(EVS)の異常気象への対応にも役立ちます。カメラはUMBキャンパス内の気象状況をリアルタイムで表示し、UMB警察や公共安全監視活動のための新たな視点を提供します。
「UMBの職員はこれまでも気象観測所の活用を検討してきましたが、この夢を実現できることに大変興奮しています」と、サステナビリティ・オフィスのシニアアソシエイト、アンジェラ・オーバー氏は述べた。「このデータは、当オフィスだけでなく、緊急管理、環境サービス、運用・保守、公衆衛生・労働衛生、公衆安全など、キャンパス内の様々なグループにも役立つでしょう。収集したデータを近隣の他の施設と比較することも興味深いでしょう。キャンパス内に別の場所を見つけて、大学構内の微気候を比較することも検討してみてください。」
投稿日時: 2024年9月18日